明日金曜日発行のメルマガ、『宇宙の終焉と暗黒物質』です。壮大な宇宙のドラマ
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大槻義彦が叫ぶ、たたく、暴く。。。何を? (Vol.2,No.8)
{2014.08.01}
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Vol.2,No.8 『宇宙の終焉と暗黒物質』
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目次
(1)宇宙には始まりがあった、それならその終わりは?
(2)一般相対論と宇宙の終わり
(3)暗黒物質と宇宙の終わり
(4)銀河の終わり
(5)Q&Aコーナー
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(1)宇宙には始まりがあった、それならその終わりは?
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この広大な宇宙には『始まり』があった。その物理的証拠が存在する。その一
つは宇宙のすべての銀河が、われわれからある方向に遠ざかっているが、この遠
ざかる速度の方向を根本からつないでゆけばただ1点に集まるからである。すな
わち、あらゆる銀河は元はただ1点から出発したことが分かる。
銀河がとてつもない速度で遠ざかっていることはその銀河から送られてくる光
の波長のずれ(赤方偏移)からわかる。しかもこの場合、各銀河の遠ざかる速度
はその銀河までの距離に比例する(ハッブルの法則)。
このような宇宙の始まりは今さら目新しいことではない。ハッブルの法則など
ははるか昔(1929年)に発見されたことだった。それにダメ押しをするよう
に、宇宙がその始まりの時に存在した『宇宙背景放射』も発見された。この放射
はわれわれの地上のアンテナで、宇宙のあらゆる方向から等しく受信できるもの
である。つまり宇宙からの、一種の雑音で、あらゆる方向からやってくる。だか
ら『背景』(バックグランド)と呼ばれる。
宇宙を可視光線で眺めれば夜空の星の光のように方向によって明るさがことな
る。それは宇宙には光源がばらばらに分布しているからである。......