三省堂教科書販売、校長に賄賂とバー接待？！

新しい教科書の採用を期待して、三省堂は全国の中学校
の校長にお金を渡していた、と報じられ、三省堂はこれを
認め不適切だったと謝罪会見をやった。
（読売　12月７日　より引用）
　　教科書を発行する「三省堂」（東京）が、校長らを集
めた「編集会議」を都内で開き、検定中の教科書を見せて
謝礼を払っていた問題で、同社は同様の会議を２００９～
１０年と１４年の計７回開き、参加した２６都府県の校長
ら少なくとも計５３人に１人あたり現金５万円を渡したと
する内容の報告書を７日午前、文部科学省に提出した。
今年１０月に発覚した１４年８月の編集会議に出席した校
長らへの謝礼を含め、少なくとも２６５万円が校長らに渡っ
たとみられる。報告書は、一連の会議について「教科書の
採用を期待した接待であると疑われても致し方ない軽率な
判断」とした。
　　　（引用終わり）
　出版業としては老舗の三省堂がこのようなことを堂々と
やったのか、信じられないような賄賂工作だ。この謝礼２
６５万円は氷山の一角で、このほか各地区の教育委員や一
般教員にも何らかの謝礼がわたっていなかったのか。
　教科書出版の経費２６５万円は決して小さい額ではない。
私も高校の物理の教科書を長年書いてきたから編集費、原
稿料、営業費などのことはある程度見知ってきた。それは
それは『ケチ』なもので、ボランティアと考えなければやっ
ていけない少額なものであった。
　それがこの事件、全国の中学校に一人あたり一回5万円
を手渡したのだった。しかもこれらの校長は、この賄賂モ
ドキのお金を受け取っていたのだ。これが教育現場の責任
者のやることか。読売の記事では三省堂の謝罪の弁は報じ
られていたが、肝心の、お金を受け取っていた校長がわの
謝罪の弁はなかった。
　さらにひどいのは三省堂はこれらの校長に二次会のバー
の接待まで行っていたのだ。　
　　　（朝日　10月３０日から引用）
　また、懇親会後に一部の参加者と開いた「２次会」の費
用も三省堂が負担していたこともわかった。ホテルのバー
などで飲食した代金の大半を支払った。文科省から「過剰
な接待との批判を受けかねず、疑惑を招く」と指導された
という。文科省は２次会も問題視しており、接待を受けた
校長らは、自治体が定める地方公務員の倫理規定に違反し
た可能性があるという。
　　　　（引用終わり）
　ここまでこればもはやまじめな批判すらばかばかしくな
る。これではこの一件、明らかなな賄賂接待である。