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あれもこれも『オンダンカ、温暖化』

 あれもこれも温暖化。この冬の初頭は『温暖化のため』
雪が降らず、スキー場が開業できず大騒ぎ。真冬になって
も北海道東海岸に流氷が来ない、やっと来てもすぐ消えて
行くので観光業が大弱り。これも『温暖化のせい』だ、と
新聞報道。
 そうかと思ったら九州、種子島に雪!これが何と115
年(?)ぶりの雪だとか。ついこの間まで大騒ぎしていた
『オンダンカ』はどうした?。種子島に115年ぶりに雪
が降って、これはオンダンカではなく『寒冷化』なのか?
 ことほどさように『オンダンカ』騒ぎは注意して発言し
なければならない。たしかに世界の気象庁の観測結果では
地球の気温、海水の気温はごく少しづつ上昇している。そ
れでも10年で0.06度ぐらいの上昇なのだ。
 急に雪が降らなかったり、急に流氷が融けてしまったり
するような温度上昇ではない。オホーツク海の流氷の年ご
ととの総面積はここ10年ぐらい大きな変動はない。北海
道に流氷の着岸が変化するのは海水の温度上昇が原因では
なく海流の変化とオホーツク海に流れ込む河川(トウイミ川、
ボロナイ川など)の水量の変化によるものだ。
 同じように種子島の雪は寒冷化の問題ではなく、南を西
から東に流れているジェット気流の蛇行が原因だ。このジ
ェット気流の流れ方によって大陸の寒気団から日本に吹き
込む北風が大きく西南に偏り九州南部に雪を降らせた。
 このように温暖化、オンダンカとマスコミで騒がれるの
はその背景に政治的意図、あるいは社会的流行があるので
科学的、論理的な議論を逸脱することが多い。環境問題は
われわれの社会の重要問題であるが、それだからこそ慎重
に言葉を選んで議論する必要がある。
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集金のためなら、資産家は何でも利用する一例だと思います。
でなければ、白熊の救助隊が活躍して、ツバルの住居がゴムボート付きの高床式に変わっているはずです。

恐竜が出る?

温暖化で恐竜やその他の古代動物が出て来るのか?。
テレビ局や新聞社どもに聞きたい。

科学的に検証しよう。

 環境保護対策,省エネルギ対策,リサイクル促進運動などについて,特に最近の20年間くらいは私にとって考えさせられることが多かった。

 地球は温暖化している? 炭酸ガスの排出の増加により地球は温暖化? 地球温暖化により海面が上がって南太平洋の島々が水没した? ダイオキシンは人間に有害? ダイオキシンが排出されるから通常のゴミ焼却炉は使用不可? バイオエネルギーは環境に優しい? ”オール電化" は環境に優しい? 石油はあと40年で枯渇する? 化石燃料は炭酸ガスを出すから原発は必要? 原発が無ければ日本の電力供給が破綻する?
 科学的な根拠の乏しい,こうした多くのセンセーショナルなキャンペーンが今日でも繰り返されている。一般の市民は,これらの粗雑で声高なキャンペーンに騙されてはいけない,と私は思う。
 これらのキャンペーンや,よく見かける "エコポイント補助金" などの宣伝の背後には,実は,それにより商売の維持と繁盛をねらうビジネスもあることに注意したい。実際,"温暖化商売" が明確に存在することを指摘する識者もいる。

「原発は空気を汚さない」,「北極の氷が減少したために多くのシロクマが死んでいる」,「石油が枯渇する」,「エコキュートは省エネになる」などの間違いは,今日ではもはや完全に暴露されているが,しかし,まだまだ多くの非科学的な "環境保護論" や ”省エネルギ論" が蔓延している。
少なくとも,自然科学を学ぶ者,そして学んできた者であれば,常に科学的な観点から,冷静にかつ厳しくこうしたキャンペーンを検証したいと思うはずである。その上で科学的なエネルギー有効利用策と環境保護の方策を考えたい,と思うはずである。

 今日,環境保護,省エネルギ,リサイクルなどに関する書籍が多数発行されているが,その社会的動向自体は大変に良いことであることは言うまでもない 。
 現在,よく鼓舞されている多くの「リサイクル促進運動」の内容は,本当に「リサイクル」や「省エネルギ」と呼べる技術なのだろうか。 空き缶,古紙,食用油などの再利用奨励の説明は本当に科学的に正しいのだろうか。 バイオ燃料は本当に "環境に優しい" のだろうか。 "オール電化生活の普及" は本当に "安全で快適な生活の普及" なのだろうか。 風力発電や太陽光発電は本当に合理的な "省エネルギ" の技術なのだろうか。 水素自動車やハイブリッド車は 本当に "安全で快適な市民生活" のための "環境にやさしい技術" なのだろうか。 原子力発電は,その建設費用,環境汚染防止対策,核燃料廃棄物の処分や再処理対策,事故における安全対策とその費用などを検討すると,総合的な費用効率は果たしてどうなのだろうか。

 これらを少し詳しく検討してみると,環境保護対策,省エネルギ対策,リサイクル技術,と言われる話の内容には,実は,かなり疑問な面も見えてくる。 見過ごせない無駄,社会的な非効率,普通の市民生活に対する看過できない危険性,などが見えてくる場合もある。
 私達は科学的根拠の乏しい安直な(素人騙しの) "リサイクル論","省エネルギ技術", "環境保護論" などに騙されないだけの(それらを検証できる)知識と分析力を持つ必要があると私は思う。

 端的に言えば,自然科学の根源的な法則の中の,質量保存法則,エネルギ保存法則,熱力学第二法則という3法則に照らして虚心坦懐に考えることにより,巷にあふれるリサイクルのキャンペーン,省エネルギ機器や技術の宣伝, 環境保護キャンペーン などを,誰もが検証でき,その結果,科学的根拠の乏しいものを確信を持って一蹴,排除,さらに駆逐することが出来ると私は思う。

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プロフィール

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大槻義彦プロフィール
早稲田大学名誉教授 理学博士(東大)
東大大学院数物研究科卒、東京大学助教、講師を経て、早稲田大学理工学部教授。
この間、ストラスブール大学客員准教授、ミュンヒェン大学客員教授、名古屋大学客員教授、日本物理学会理事、日本学術会議委員、などを歴任。
専門の学術論文162編、著書、訳書、編書146冊。
近著『大槻教授の最終抗議』(集英社)、『子供は理系にせよ』(NHK出版)など。
物理科学雑誌『パリティ』(丸善)編集長。
『たけしのTVタックル』などテレビ、ラジオ、講演多数。

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