『大槻さん、ご冗談でしょう』！と。

　今度は『大槻先生、ご冗談でしょう！』という、次のよ
うなコメントをいただきました。
（以下引用）　
「『大学院のすすめ』もほとんど売れて
いませんという前のブログ。ただただ『徒労だった』とい
う無力感です。...........」とは？！

何ですって？　先生，御冗談でしょう。私自身も，先生の
著書にどれほど励まされたことか。　下記の三冊は今も大
切に私の書棚に並んでいます。私は自分の学生諸君にもこ
れらを読むことを勧めてきました。

「大学院のすすめ」
「子供は理系にせよ！」
「大槻教授の最終抗議」

　また，先生が著された物理学の教科書や演習書も，大
変に助かりました。高校物理や高校数学の素養が不足した
受講者を対象に，物理学演習をするのは，大変に気を使い，
工夫を強いられることでした。私は，そのたびに，先生の
著書にはいつも助けられました。（特に，図や漫画がとて
も良い。） 　
　そのせいか，毎年の学期末の，学生による ”授業評価ア
ンケート” では，多くの 受講者から「物理が好きになった」
とか，「苦手だった物理の問題が解けるようなった」
という嬉しい評価を頂きました。まさに，「教師冥利
に尽きる」でした。
　　　　（引用終わり）
　投稿コメントありがとうございました。あげていただい
た３冊、良く引用される割にはさっぱり売れていません。
それでも上の2冊は重版になっていますが、最後の本はたっ
た１刷りのままです。
　もちろん教科書の類はおかげ様で評判がよく、その出版
社のベストセラーであったことがたびたびでした。しかし、
一般書はさっぱり売れないのです。教科書よりも一般書の
方がはるかに苦労して、工夫して時間と労力をかけて書き
上げててもこのありさまでした。
　私も歳のせいで『本書き』も疲れてきました。そこで上
の3冊め、『大槻教授の最終抗議』（実際には最終講
義のつもり）を書いて、それ以降は本書きは原則止めてし
まいました。今後も書くつもりはありません。
　科学者として、教育者としての45年間、一般書の執筆は
ほとんど『無駄骨折り』でした。単に快く出版をしてくれ
た出版社に感謝するばかりです。『ご迷惑ばかりかけ、ど
うもすみません。』と改めてお詫びいたします。
　また売れもしない、評判もよくないこれらの図書をお読
みいただいたごく少数の方々に改めて御礼申し上げます。


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