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何を今さら『原発は安全』と空々しい高裁判決

4月6日の日本経済新聞によると住民による原発再稼働
差し止め訴訟(仮処分)は住民側が敗訴したという。
    (以下引用)
 九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川
内市)の運転差し止めを周辺住民らが求めた仮処分申請の
即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部(西川知一郎裁判長)は
6日、住民側の抗告を棄却する決定を出した。「原発の新
規制基準は不合理とはいえない」と判断した。関西電力高
浜原発3、4号機(福井県)の運転停止を命じた3月の大
津地裁の仮処分決定と司法判断が分かれた。
    (引用終わり)
 裁判所は住民の安全を守る側には立たない。福島の原発
事故も裁判所の『安全である』という判決の流れの中で起
こった悲惨な事故だった。
 これまで方々の原発への不信感から周辺住民は原発運転
停止、原発設置拒否の裁判を行ってきた。とくに1975
年代には各地で原発差し止め裁判が相次いだ。
 この訴訟で住民側は地震や津波による大事故における炉
心融解の危険を指摘した。しかしそのすべてで住民側は敗
訴した。つまり『炉心融解は起こらない』という電力会社
と国の主張が認められたのだった。
 その判決文が一つここにある。それは今回の高裁の判決
文とほぼと同じものだった。つまり『原発の安全基準は不
合理とは言えない』というもの。くわしく判決文を読むと
 (1)住民側が想定しているような大地震、大津波は起
こりえない
 (2)炉心冷却は完璧で3重の経路、手段が準備されて
いる
 (3)これらすべての冷却経路がダメになっても最後に
手動で行う冷却経路、つまりイソコンとその類似機構が準
備されている
 とくにそれまでの電力会社と国の主張は(3)を最後の
よりどころとして安全性は完璧とした。そしてこれこそす
べての判決が『原発は安全である』と判決をくだした理由
だった。しかし実際にはこれら三つの安全性はみごとに破
れた。すなわち(1)と(2)の主張は初めから破られた。
たった2時間で原子炉冷却は絵に書いた餅となった。
 そこで最後の(3)はどうだったか?!これがぶざまだっ
た。なんとこの事故で炉心融解につながる危険な状態にあっ
てすべての冷却系統が破綻したとき最後にイソコンという
手動の冷却装置があることを知っていた運転者がいた。
 ところがこのイソコンの適切な運転方法を運転者だれも
知らなかった!このイソコンの運転の訓練を受けたことが
なかったのだ。このときのぶざまな対応、運転者たちの右
往左往する様子は事故後半年ほどした2011年秋のNHK特
集で放映された。
 原発は安全、というすべての判決は運転ミスがありうる
ということを前提としない。つまり『国が作った安全基準
が不合理ではない』という判断で原発稼働は妥当だ、と判
決した。スリーマイル、チェルノブイリ、福島という原発
大事故で最終的に運転ミスが主な原因だったのだ。ここに
立ち入らない裁判は何のための裁判か?!
 福島原発大事故で、『原発は安全』と判決したすべての
裁判が誤りだったことが明白になった。したがってこれか
らの裁判はそれを反省して『運転ミス』にまで立ち入った
判決になるものと思っていた。事実、今回の大津地裁の判
決はそのようになっていたが、やはり高裁は違っていた。
日本の裁判はこれからも権力、大企業にみかたして住民の
安全を無視するのだろう。
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コメント

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http://www.nucia.jp/index.html

事故や運転状況を公表されても、一般のレスキュー隊では、対応できない場合があったので、

各電力会社が、事故時に備えて、現場に密着した臨機応変に行動できる部隊を、自前で養成するべきだと思います。

素人が

裁判員はズブの素人だ。
専門員じゃないのに安全と良く云うよ。
裁判員は刑事事件だけを裁判すればいいのだ。
その内リニア新幹線全般に対して危険だと言うだろう。
科学的根拠を詳しく調べろや。
東電から賄賂を貰ってるくせに。
その額述べよ。

考え続けている事

フェイスブックをやっていた時代、たまたま女の子と対話する機会があり、その子は原発に反対していました。私はその子に「電気が無くなったら困る」とレスポンスしました。「大丈夫、電気は無くならない」との事でしたが、未だになぜ原発に頼らず電気が無くならないのかが解りません。それでは原発がなくせません。大槻先生にご教授願えれば幸いです。

現在の日本では原発は不要。

げんに 様

日本の電力供給事情を良く見てみると、実は、現在の日本では原発がなくても大丈夫なのです。 福島の事故以来の5年間の日本の電力供給状況を見れば、それは確かなのです。 電気製品の省エネルギ技術は日々進歩しています。

では、電力会社が、それでもなお原発再開を主張するのはなぜか。 何の事はない、「利益率が高い」と誤解しているからです。安上がりの商売根性です。
 
しかし、現在の技術では、原発導入による、実際の収支は、あまり良くない(導入のメリットがない)ことがわかっています。 
つまり、莫大な建設費用、廃棄燃料の処理費用、安全対策費用、事故後の莫大な補償費用、などを考慮すると、現在の技術水準のままでは、原発は全く割に合わないのです。

なお、現状の原発を否定することは、「原子力エネルギの利用」そのものを否定することではないことは、勿論です。 

騙されてた

2011.3.11 以前は「原子力発電は安全だ。何かあっても吊っている制御棒を落としさえすれば核分裂は停止するからだ」と言われ、その理屈に騙されていた。「なぜ自分の所に作らずに遠く離れた福島に作るのか?」との疑問はあったが、原子炉が止まること自体には疑問を抱いていなかった。たとえ原子炉を止められても、冷却し続けないと爆発するどころか、下手をしたら北半球全部が放射能汚染するなんて想像もできなかった。私も物理学科の学士なのに。

福島の原子炉事故の結果、私は原子力発電の推進者たちと同様に反対者たちにも疑心を抱くようになってしまった。「御前ら本当に解った上で反対しているのか?」と。「吊っている制御棒を落としさえすれば核分裂は停止するから安全だ」との大嘘を指摘できなかったくせにと。

同時に原子炉の弱点が周知されてしまった今と、テロが普通に起きている現在の組み合わせに大きな危惧を抱いている。私一人だって本気になったら日本を滅ぼせてしまうのだから。

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プロフィール

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大槻義彦プロフィール
早稲田大学名誉教授 理学博士(東大)
東大大学院数物研究科卒、東京大学助教、講師を経て、早稲田大学理工学部教授。
この間、ストラスブール大学客員准教授、ミュンヒェン大学客員教授、名古屋大学客員教授、日本物理学会理事、日本学術会議委員、などを歴任。
専門の学術論文162編、著書、訳書、編書146冊。
近著『大槻教授の最終抗議』(集英社)、『子供は理系にせよ』(NHK出版)など。
物理科学雑誌『パリティ』(丸善)編集長。
『たけしのTVタックル』などテレビ、ラジオ、講演多数。

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