『世界大学ランキング』京大52位のナンセンス
ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション(英: The
Times Higher Education THES)とは、アメリカ、イ
ギリスのイギリスに根を張るタイムズが新聞の付録冊子と
して毎年秋に発行している高等教育情報誌である。この雑
誌は2004年から世界の大学ランキングを公表している。
評価項目には、外国人教員比率や外国人学生比率が含ま
れており、『大学の国際性』を重視したランキングである
という。それによれば2014年の世界ランキングは1位
から10位までは以下のとおりだった。
1 カリフォルニア工科大学( アメリカ合衆国)
2 ハーバード大学( アメリカ合衆国)
3 オックスフォード大学( イギリス)
4 スタンフォード大学( アメリカ合衆国)
5 マサチューセッツ工科大学( アメリカ合衆国)
6 プリンストン大学( アメリカ合衆国)
7 ケンブリッジ大学(イギリス)
8 カリフォルニア大学バークレー校( アメリカ合衆国)
9 シカゴ大学(アメリカ合衆国)
10
インペリアル・カレッジ・ロンドン(ロンドン大
学)(イギリス)
それなら日本の大学はどうか。23位に東大、52位に
京大、125位に東京工大、144位に阪大などなど。い
くらなんでも東大や京大がシカゴ大学やロンドン大学に及
ばないのか。
しかも上の上位10大学はすべてアメリカとイギリスで
はないか!つまりこの『世界大学ランキング』とは米英大
学ランキングなのだ。
それもそのはず、このランキングの『評価基準』なるも
のがおかしいのだ。それは以下のようなモノである。
評価基準(審査方法)
査読
雇用者レビュー
教員&学生比率
教員一人当たりの論文被 引用件数
外国人教員比率
外国人学生比率
評価基準の中の『教員&学生比率』や『教員一人当たり
の論文被引用件数』は当然評価基準になるのは分かる。も
ちろんこの基準の『教員&学生比率』で日本の私立大学は
問題外となっている。
ここで見逃せないのが『外国人教員比率』と『外国人学
生比率』である。世界中の学生は英語国、つまりアメリカ、
イギリスに集まるのだ。すでに高校まで英語を習っている
し、これからの人生でも英語は有利になると思うはずだ。
外国人学生数が増えて当たり前ではないか。これが世界大
学ランキングの評価基準とは納得できない。
さらに『外国人教員比率』だと?! これは『外国人学生
比率』が高くなれば当然増加する。大学院に入る外国人学
生も多くなるからだ。一体日本の大学で法学部、教育学部、
農学部、文学部などで外国人教員の比率が低いのは当たり
前ではないか。
文部科学省や国大協、あるいは大学執行部、さらにマス
コミや高校などでこのような世界大学ランキングなどを過
度に気にする傾向があるが冷静に判断すべきである。元々
このランキングは『英米大学ランキング』であり、はっき
り言えばこれは『大学がどれほど英米化しているか』とい
うランキングのにおいがするものだ。
(月刊物理科学雑誌,丸善出版『パリティ』(編集長大槻
義彦)より部分転載)
Times Higher Education THES)とは、アメリカ、イ
ギリスのイギリスに根を張るタイムズが新聞の付録冊子と
して毎年秋に発行している高等教育情報誌である。この雑
誌は2004年から世界の大学ランキングを公表している。
評価項目には、外国人教員比率や外国人学生比率が含ま
れており、『大学の国際性』を重視したランキングである
という。それによれば2014年の世界ランキングは1位
から10位までは以下のとおりだった。
1 カリフォルニア工科大学( アメリカ合衆国)
2 ハーバード大学( アメリカ合衆国)
3 オックスフォード大学( イギリス)
4 スタンフォード大学( アメリカ合衆国)
5 マサチューセッツ工科大学( アメリカ合衆国)
6 プリンストン大学( アメリカ合衆国)
7 ケンブリッジ大学(イギリス)
8 カリフォルニア大学バークレー校( アメリカ合衆国)
9 シカゴ大学(アメリカ合衆国)
10
インペリアル・カレッジ・ロンドン(ロンドン大
学)(イギリス)
それなら日本の大学はどうか。23位に東大、52位に
京大、125位に東京工大、144位に阪大などなど。い
くらなんでも東大や京大がシカゴ大学やロンドン大学に及
ばないのか。
しかも上の上位10大学はすべてアメリカとイギリスで
はないか!つまりこの『世界大学ランキング』とは米英大
学ランキングなのだ。
それもそのはず、このランキングの『評価基準』なるも
のがおかしいのだ。それは以下のようなモノである。
評価基準(審査方法)
査読
雇用者レビュー
教員&学生比率
教員一人当たりの論文被 引用件数
外国人教員比率
外国人学生比率
評価基準の中の『教員&学生比率』や『教員一人当たり
の論文被引用件数』は当然評価基準になるのは分かる。も
ちろんこの基準の『教員&学生比率』で日本の私立大学は
問題外となっている。
ここで見逃せないのが『外国人教員比率』と『外国人学
生比率』である。世界中の学生は英語国、つまりアメリカ、
イギリスに集まるのだ。すでに高校まで英語を習っている
し、これからの人生でも英語は有利になると思うはずだ。
外国人学生数が増えて当たり前ではないか。これが世界大
学ランキングの評価基準とは納得できない。
さらに『外国人教員比率』だと?! これは『外国人学生
比率』が高くなれば当然増加する。大学院に入る外国人学
生も多くなるからだ。一体日本の大学で法学部、教育学部、
農学部、文学部などで外国人教員の比率が低いのは当たり
前ではないか。
文部科学省や国大協、あるいは大学執行部、さらにマス
コミや高校などでこのような世界大学ランキングなどを過
度に気にする傾向があるが冷静に判断すべきである。元々
このランキングは『英米大学ランキング』であり、はっき
り言えばこれは『大学がどれほど英米化しているか』とい
うランキングのにおいがするものだ。
(月刊物理科学雑誌,丸善出版『パリティ』(編集長大槻
義彦)より部分転載)
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