真の『技術流失』はすばらしい、しかし『産業スパイ』まがいの。。。
あるホームページで鈴木逸弘氏による以下のような記事を
読んだ。
(以下引用)
日本の気象予報技術、途上国で輝く モノからヒトへ変化
鈴木逸弘
2016年5月11日16時07分
発展途上国での日本の気象分野の支援が始まり、40年余
りたつ。かつては高価な観測機器の提供が中心だったが、
近年は観測技術の指導などソフト面の支援に重点が移って
きた。新たな活動を支えるのは、気象庁OBの存在だ。
「天気予報が信頼されていない。日本では考えられないこ
とが、この国の現実だ」アフリカ南部のモザンビークの国
家気象院で、観測技術や天気予報の指導に関わる元札幌管
区気象台長の中井公太さん(65)の実感だ。毎日2回発
表する予報の判断材料の多くは、隣国・南アフリカから提
供される情報に頼る。精度が低いためか国民の関心も低い。
(引用終わり)
この気象関係の技術流失はすばらしい。一般に技術流失
というと『技術スパイ』とかエンジニアの『身売り』とい
う暗い部分が脚光を浴びて良くない印象を与える。しかし
ここで取り上げられた中井公太さんそうではなく、真にそ
の国の国民生活に役に立つものだ。
これを見分けるのに重要なのはその技術流失がお金儲け
となっているか、そうではないかの一点につきる。韓国、
台湾、中国などに技術者が流出して行くとき、そこに動く
のはお金である。私の知り合いの中年のエンジニアは突然
韓国に移住した。『給料が3千万になった』、つまり日本
にいるときの3倍になった、とうそぶいた。
しかも彼はなんと『週2日出勤すればよい』とうれしがっ
た。しかしうれしいのはたった9か月だった。たいした理
由も示されず首にされた。彼とその家族にとってその9か
月の韓国生活は何だったのか。言葉もわからず、友達も親
戚もおらず。
身売り先の企業の目的は単に彼の会社の技術力、企業秘
密だったのだ。巧妙なスパイ行為に騙されたのだった。彼
はこのことを『自分は使い捨てにされた』と怒ったが、
『使い捨て』どころか『詐欺雇用』だったのだ。
このような産業スパイまがいの技術流失に比べて冒頭に
挙げた気象関連の技術流失は真の意味の技術流失である。
この場合、真っ当な技術流失か詐欺まがいの技術流失かは
簡単に分かる。それはここでからんでくるお金の額である。
『給料3千万』など一体どこから出るのか。
読んだ。
(以下引用)
日本の気象予報技術、途上国で輝く モノからヒトへ変化
鈴木逸弘
2016年5月11日16時07分
発展途上国での日本の気象分野の支援が始まり、40年余
りたつ。かつては高価な観測機器の提供が中心だったが、
近年は観測技術の指導などソフト面の支援に重点が移って
きた。新たな活動を支えるのは、気象庁OBの存在だ。
「天気予報が信頼されていない。日本では考えられないこ
とが、この国の現実だ」アフリカ南部のモザンビークの国
家気象院で、観測技術や天気予報の指導に関わる元札幌管
区気象台長の中井公太さん(65)の実感だ。毎日2回発
表する予報の判断材料の多くは、隣国・南アフリカから提
供される情報に頼る。精度が低いためか国民の関心も低い。
(引用終わり)
この気象関係の技術流失はすばらしい。一般に技術流失
というと『技術スパイ』とかエンジニアの『身売り』とい
う暗い部分が脚光を浴びて良くない印象を与える。しかし
ここで取り上げられた中井公太さんそうではなく、真にそ
の国の国民生活に役に立つものだ。
これを見分けるのに重要なのはその技術流失がお金儲け
となっているか、そうではないかの一点につきる。韓国、
台湾、中国などに技術者が流出して行くとき、そこに動く
のはお金である。私の知り合いの中年のエンジニアは突然
韓国に移住した。『給料が3千万になった』、つまり日本
にいるときの3倍になった、とうそぶいた。
しかも彼はなんと『週2日出勤すればよい』とうれしがっ
た。しかしうれしいのはたった9か月だった。たいした理
由も示されず首にされた。彼とその家族にとってその9か
月の韓国生活は何だったのか。言葉もわからず、友達も親
戚もおらず。
身売り先の企業の目的は単に彼の会社の技術力、企業秘
密だったのだ。巧妙なスパイ行為に騙されたのだった。彼
はこのことを『自分は使い捨てにされた』と怒ったが、
『使い捨て』どころか『詐欺雇用』だったのだ。
このような産業スパイまがいの技術流失に比べて冒頭に
挙げた気象関連の技術流失は真の意味の技術流失である。
この場合、真っ当な技術流失か詐欺まがいの技術流失かは
簡単に分かる。それはここでからんでくるお金の額である。
『給料3千万』など一体どこから出るのか。
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