放射能は福島被災地へ持ち込め、と副大臣

何と、こんな副大臣を抱えた日本だったのか！朝日新
聞によると、桜田義孝文部科学省副大臣は『原発事故で
汚染されたゴミ、それを焼いた灰は人の住めなくなった
福島に置けばよい』と発言したのだ。
　文部科学省は旧科学技術庁でもある。したがって福島
原発の設置から運転、運営までの最高責任を負う役所で
はないか。その役所のナンバー２の副大臣がこのような
考えを持つことは許されない。
　事故原発周辺の住民は帰還がかなうのはいつのことか
と苦しんでいる。『未来永劫に住民は住めなくなった』
という絶望感を持つひとから、除染作業の成果であと数
年もすれば帰還は可能だという楽観論者まで、
さまざまな見解に住民の将来設計もできないのだ。
　もちろん政府は一日でも早く、それも出来るだけ広範
囲に帰還できるような除染作業の成果をあげなければな
らない。それが何だ！その最高責任者が『当該地区から
放射能を早く取り除け』と言ったのではなく、『汚染灰
を持って行き、さらに汚染せよ』と言ったのだ。さらに
汚染せよ、とは何ごとか！！
　こんなこと、皆様、信じられますか。私も朝日新聞を
読んで、これは何かの間違いか、と思った。しかし間違
いではありませんでした。桜田文部科学副大臣はたしか
にそのように言ったのだ。その証拠に下村文部科学大臣
は８日に記者会見して、桜田副大臣に注意したことを明
らかにした。
　『福島の汚染ゴミ灰は福島に置け』というならせめて
『福島の放射能汚染ゴミは東電が出したものだから東電
に置け』と言わなかったのか？！