神のふりして教祖さま

読売新聞１０月１２日の記事に恐ろしい裁判のニュー
スが報じられた。それによると。。。。　　

青森市のアパートで昨年１０月、首輪につながれたり暴行
を受けたりした太田しのぶさん（当時３１歳）が遺体で
見つかった事件で、男３人が傷害致死の罪に問われた裁
判員裁判の第２回公判が１１日、青森地裁（武田正裁判
長）であり、グループの中心人物とされ、別日程での審
理が予定されている無職斎藤真紀被告（４１）（青森市
高田）の証人尋問が行われた。
　斎藤被告は検察側の質問に対し、「暴行は、神のふり
をした自分が３人に指示した」と答え、３人に暴行の指
令を下す「神の言葉」はウソだったことを証言。その上
で「責任が１番重いのは私。３人は全て自分の指示に従っ
ただけ」と認め、理由については「被害者が居眠りした
りウソをついたりしたから」と述べた。
　　　　　　（引用終わり）

　『神のふりした』斉藤被告に殺人を命じられ、いとも
簡単に人を殺せるのか。たかが『居眠りをした』ぐらい
で。しかも３人のおとなが、である。
　しかし、これはいつでも起こりうることで、オウム真
理教事件でも同じことは起こった。つまり宗教の教祖さ
まは『絶対神』である。この神の指示ならば強盗、かっ
ぱらい、強姦、殺人、何でもやるのだ。
　一体信者たちはこのような理不尽な、不道徳なことを
命じる教祖を疑わないのであろうか？いやいや、このよ
うな理不尽な神を疑わないのであろうか？
　それはともかく、この教祖は『自分は神のふりして』
３人に殺人を命じた、と述べている。つまりほとんどの
宗教の教祖は『自分は神ではないが、神のふりをしてい
る』と自覚しているのだ。ただ、そのことを信者に言わ
ないだけである。
　もし本当に『自分は神である』と信じている教祖がお
ればそれは病気である。大昔、クニの統治は神がかりの
祈祷師によって行われた。この祈祷師は自分の言葉は神
の宣託と思い込ませたが、実際には自分には何の超能力
もないことを知っていた。自分が３日３晩、祈り続けて
も干ばつを解消する雨は降らなかったからだ。