より深刻になった地下水汚染、海洋汚染、魚介類汚染につながる

毎日新聞は福島原発井戸の汚染について、これまで以上
に深刻な事態を報道した。
　
福島第１原発:海側井戸から５００万ベクレル　過去最高
毎日新聞　2014年02月07日　09時56分
　東京電力は６日、福島第１原発の海側敷地にある観測用井戸
で、昨年７月５日に採取した水から放射性物質ストロンチ
ウム９０を、１リットル当たり５００万ベクレル検出した
と発表した。観測用井戸で出たストロンチウム９０の値で
は、過去最高。
　東電は当初、ベータ線を出す放射性物質が１リットル当たり
９０万ベクレル検出されたと発表したが、昨年１０月に計
測器の不備が判明。今回検出したストロンチウム９０の数
値から推計すると「ベータ線全体で１０００万ベクレル相
当だった可能性がある」と修正した。
　昨年１０月より前に発表した数値の一部は信頼性が低いと
して、今後、過去の水を再分析するという。（共同）
　　　　（引用終わり）
　観測用井戸の５００万ベクレルの汚染は深刻です。これ
は地下水がこれだけ汚染されていることであり、これはそ
のまま海洋汚染につながっているからです。しかもこれは
ストロンチウム９０の値（１リットル当たり）ですので、
このまま海洋はストロンチウム９０の汚染が拡大して行く
ことを意味します。
　ストロンチウム９０の半減期はおよそ３０年（正確には
２８．７９年）ですから、これが海洋に入り、魚介類、海
産物に蓄積されると深刻な事態となります。一体、このよ
うな深刻な地下水汚染はどこから来るのでしょうか。汚染
水は外部に漏れないように汚染水タンクに貯蔵されている
のではなかったのか。
　そうではないのです。汚染水タンクに流れ込む前段階で、
炉心や建屋内のひび割れなどから汚染水は地下水に漏れて
いっているのです。あるいは汚染水タンクはもう満杯だか
ら故意に地下水に垂れ流してしているのでしょうか。
　しかもさらに深刻なことは昨年１０月まで発表されてい
たいたデータはウソでその１０倍以上であった、というの
です。肝心の、東電が発表してきたデータがウソだったの
では一体何を信じればいいのでしょうか。安倍総理がオリ
ンピック決定の委員会で胸を張って『放射能は完全にコン
トロールされている』と言ったことは国際的なウソであっ
たことになります。

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