ドイツ、原発ゼロのジレンマ、再生可能エネルギーの高額買い取りを取止め

ドイツでは『再生可能エネルギー固定価格買い取り制度』
によって、太陽光や風力発電に弾みがつき、いまや再生可能
エネルギーの割合は原子力を上回りました。しかし、これが
電気料金の大幅上昇となり、社会問題になっています。
　ドイツ政府はこの再生可能エネルギー固定価格を非常に高
く設定しました。もちろん、このような高い買い取り価格は
電気料金となって国民が負担します。
　固定買い取り価格が高いので、ドイツの企業や個人は争っ
て再生可能発電施設の設置に飛びついたわけです。そこで
国民が負担する電気料金はうなぎ上りとなりました。この
ような増加分はここ数年で２０倍になったということです。
国民は怒り出しました。
　そこでドイツはこの買い取り価格を引き下げました。その
とたんに再生可能発電がしぼんでしまいました。さあ、ドイ
ツはどうする？！
　そこでドイツ、メルケル首相は今、この固定価格を再び上
げようとしています。これで企業、個人は太陽光、風力発
電施設を増強するでしょう。そして電気料金が上がった国
民がまた怒り出すでしょう。そこで政府はまたまた買い取
り価格を引き下げるのです。
　これを繰り返して行けば、何と何と、ドイツの再生可能
エネルギー施設は自動的に増加して行きます。何とも巧妙
な政治ですね。メルケル首相は科学者で理学博士ですが、
このような巧妙な政治手口は理学博士に思いつくはずがな
いのです。ウラでドイツ政治をだれが動かしてるのでしょ
うか？
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