自民党の調査要請に福島相馬医師会、放射能被ばくによる鼻血なし、ん？！

５月３０日付朝日新聞は美味しんぼで鼻血問題が起こった
ことに関して地元医師会の調査結果を報じた。
　　（以下引用）
　福島県相馬郡医師会は３０日、東京電力福島第一原
発事故後に鼻血の症状を訴える人は増えていないとする調査
結果を発表した。５２の医療機関のうち、鼻血で受
診した人が増えたと答えたのは３機関だった。この
３機関でも、被曝（ひばく）で発症する血小板減少
性紫斑症の患者はいなかった。漫画「美味しんぼ」
で原発事故後に鼻血が頻発しているなどと描かれた
ことを受け、自民党環境部会が医師会に調査を依頼
した。南相馬市など４市町村の医療機関にアン
ケートした。
　　　　　（引用終わり）
　相馬医師会の上のような結果は当然の結果である。
今更自民党環境部会が調査を依頼するほどのことで
はない。
　しかし、この報道はどこかおかしい。『５２医療
機関のうち、３機関で原発事故以後『鼻血は増えた』
と答えた、というのだ。それならこの報道はおかし
いではないか。５２機関のうち、３機関は決して少
ないものではない。
　さらに次のこともおかしい。『被ばくで発症する
血小板減少性紫斑症の鼻血ではなかった』というの
だ。もともと血小板減少性紫斑病は学会のガイドラ
イン によれば『原因不明』となっているではないか。
つまり相馬医師会が上の紫斑病が放射能被ばくが原因
とするような根拠は何もないのだ。それに、一体相馬
医師会は血小板減少による鼻血と他の理由での鼻血を
そう簡単になぜ区別できるのか？
　もし本当に上の３医療機関で鼻血が増えたと
して、その原因が紫斑病でなかったとしたら、
一体なぜ鼻血が出たのか？！医師会はそのこと
に何も触れないのか？
　私は繰り返し推論しているのは次のようなメ
カニズム。『原発事故以来、鼻血の患者は増え
ているのは事実であろう。しかしこれは直接的
な放射能被ばくが原因ではない。被ばくを絶え
ず恐れてストレスがこうじて血圧が高くなり鼻
血も出やすくなっている』というものである。
　相馬医師会の調査結果はあいまいで非科学的
で医学的にも不合理である。--