さあ、大変、オリンピックが来るぞ！

ＩＯＣ総会で２０２０年オリンピックが東京で開催さ
れることが決まった 。私はココロから喜んでいる。な
ぜならこれで政府は原発対策、汚染水対策を完璧なまで
に処理しなければならなくなったからだ。
　安部総理大臣は自らブエノスアイレスに乗り込んで
『放射能汚染は問題にならない』と断言、これが今回の
東京オリンピック決定をもたらした。安部総理は次のよ
うに放射能汚染はない、と説明した。
　『放射能汚染はコントロールできており、東京には何
の影響も与えない。問題ない』（朝日新聞９月８日）
安部総理のこの発言に反して、国の原発問題を監視、
指導する原子力規制委員会の田中委員長は別の見解を示
しているではないか。ウォールストリート　ジャーナル
の報じるところによれば、『原子力規制委員会は１週間
前に福島原発の放射能汚染水漏れは”レベル３”の重大
な異常事象に相当するとの見解を示していたが、田中委
員長は２８日の記者会見でこの評価の妥当性に疑問を表
明、レベル３を超える恐れがある』と発言した。
　レベル３以上とはレベル４、レベル５のことで、周辺
に放射能が広がる『重大事故』となるのだ。政府の原発、
原子力監督、指導の中枢にいる最高責任者が『レベル３
には収まらない』と断言していたのだ。それなら国の最
高責任者の安部総理はこの田中委員長の見解をわざと無
視して、あるは見て見ぬふりして、ＩＯＣ総会で世界に
向かって安全宣言したのか？
　ここまで世界をあざむいてまで、オリンピックをやり
たいのか。オリンピックを先送りして、まずなにより放
射能汚染水の垂れ流しをコントロールすることに全力を
傾注して、安全な廃炉に目星をつけて何のわだかまりも
ないオリンピックをやるべきだった。このまま放射能汚
染水の垂れ流しが悪化し、廃炉の課程もとん挫して、２
０２０年にはオリンピックどころではなくなり、世界か
らの観客も、選手も来なくなってしまう恐れもあるのだ。
　しかし、ともかく、東京オリンピックは決定した。繰
り返すが、それはそれでよかったのかもしれない。安部
総理の安全宣言によって、原発事故はレベル３以下に完
璧なまでに抑え込まなければならない。これは皇室まで
巻き込んだ国際公約になった。