『血液型占い、まったく根拠ない』と日本心理学会、何を今さら！

６月２５日発行の日本心理学会機関紙『心理学研究』に
『血液型と性格には科学的根拠はない』という統計学的な
解析結果が発表された。九州大学の縄田講師の論文だ。
　何を今さら。心理学会は『超心理学』と称するオカルト
が心理学の統計的手法とやらを使ってさんざん主張してき
た血液型占いを、これまで学術的に有効な反論もしないで
放置しておいて。
　おかげで、テレビも週刊誌も、インターネットさえも、
いまや血液型占いがどうどうと幅をきかしているではない
か。その結果、教育差別（幼稚園での血液型によるクラス
分け）、就職差別、昇進差別、あげく結婚差別まで起こり、
深刻な事態になっているではないか。
　このような、とくに戦後のひどい血液型占いの弊害は心
理学会や医学界の責任でもある。とくに日本心理学会はそ
の責任が重い。心理学の名前を使って血液型占いの正当化
が行われてきたからだ。
　今頃になって日本心理学会の機関誌が本格的にとりあげ
てももう手遅れなのだ。しかしそれがまったく無駄ではな
い。今後心理学会はくりかえし、くりかえし、このような
オカルト叩きをやりつづけることが重要である。
　およそ学会は単に学者のサロンではない。当該官庁から
認定され補助金を受けているのだ。つまり市民から税金の
一部を受け取っているのだ。したがって学会は市民のため
社会的責任を負っているのだ。
　心理学会よ、しっかり頼むよ！

--