ピケティさんよ、それなら一体どうしろというの?!月並みな処方箋ばかり
昨日の本ブログ『ピケティの21世紀の資本』に関して
以下のようなコメント投稿をいただきました。
--------------------------
私はピケティさんのその本を読んではおりませんが,大槻
先生の御意見に全く同感です。 「資本主義の当然の帰結と
して、富める者はますます富み、富まざる者はますます貧
困化して行く。」という,いわゆる絶対窮乏化論は,私が
学生であった40年以上前でも,近代経済学者からは「も
はや古臭いマルクス経済学」として片付けられ,無視され
ておりました。 しかし,ピケティさんの説は,何の事は
ない,すでにマルクスが見通していた重要な結論だと思い
ます。 よって,マルクスやピケティさんの分析を前提と
した上で,それでは,どのようにすれば一国の資本の蓄積
と分配を適正にし,経済成長を続けさせることができるの
かが,経済学者に求められる研究課題ではないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご意見ありがとうございました。そのとおりですね。ピ
ケティの結論はすこぶる常識的なものですね。それなら、
ピケティに聞きましょう。この資本主義でアメリカ、日本
を中心として、貧富の格差が急速に拡大している、という
なら、一体どのような経済政策をとればいいのでしょうか?
実はピケティさん、日本のあちこちでその答えを言って
歩いているのです。曰く『消費税は低所得者も高所得者も
一様に負担させられるから格差拡大につながるので止める
こと』、曰く『高額所得者に累進的な高額税を課税するこ
と』、曰く『相続税を高額にして富裕層の相続者が富裕層
を引き継ぐことを阻止する』などなど。
お説、ごもっとも!ごもっとも!!しかし、これらの
『ご高説』は今さら教えてもらわなくとも、日本ではすで
に繰り返し主張されてきたのです。何を今さら、の感です。
巨大な資本と富裕層の強固な後ろ盾で成立している資本
主義政府では、何と何と、消費税は20%を超えている国
がたくさんあるでしょう。高額所得者にたいする増税どこ
ろか減税をしてるでしょう!
最近の日本政府の法人税減税がそれですね。また相続税
もさまざまな控除があり、富裕層は富裕層温存の政策がと
られています。つまり、ピケティさんの処方箋は有効だと
しても資本を後ろ盾にしている『自由、民主主義』国家で
はその処方箋は受付られません。つまり、ピケティの改革
を実現させるためには自由と民主主義を捨てるしかないの
です。
そこはピケティさん、すこぶるあいまいです。昨晩のN
HK『クローズアップ現代』で、『ある程度の許容される
範囲の貧富の差は必要だ』と述べ、『限度を超えた貧富差
批判』を行いました。実にあいまいです。その許容される
範囲とは何か、またそれは何によって決められるのか、まっ
たく答えていません。
日本の若い経済学者こそ、その答えを出して欲しいと切
に願います。
以下のようなコメント投稿をいただきました。
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私はピケティさんのその本を読んではおりませんが,大槻
先生の御意見に全く同感です。 「資本主義の当然の帰結と
して、富める者はますます富み、富まざる者はますます貧
困化して行く。」という,いわゆる絶対窮乏化論は,私が
学生であった40年以上前でも,近代経済学者からは「も
はや古臭いマルクス経済学」として片付けられ,無視され
ておりました。 しかし,ピケティさんの説は,何の事は
ない,すでにマルクスが見通していた重要な結論だと思い
ます。 よって,マルクスやピケティさんの分析を前提と
した上で,それでは,どのようにすれば一国の資本の蓄積
と分配を適正にし,経済成長を続けさせることができるの
かが,経済学者に求められる研究課題ではないでしょうか。
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ご意見ありがとうございました。そのとおりですね。ピ
ケティの結論はすこぶる常識的なものですね。それなら、
ピケティに聞きましょう。この資本主義でアメリカ、日本
を中心として、貧富の格差が急速に拡大している、という
なら、一体どのような経済政策をとればいいのでしょうか?
実はピケティさん、日本のあちこちでその答えを言って
歩いているのです。曰く『消費税は低所得者も高所得者も
一様に負担させられるから格差拡大につながるので止める
こと』、曰く『高額所得者に累進的な高額税を課税するこ
と』、曰く『相続税を高額にして富裕層の相続者が富裕層
を引き継ぐことを阻止する』などなど。
お説、ごもっとも!ごもっとも!!しかし、これらの
『ご高説』は今さら教えてもらわなくとも、日本ではすで
に繰り返し主張されてきたのです。何を今さら、の感です。
巨大な資本と富裕層の強固な後ろ盾で成立している資本
主義政府では、何と何と、消費税は20%を超えている国
がたくさんあるでしょう。高額所得者にたいする増税どこ
ろか減税をしてるでしょう!
最近の日本政府の法人税減税がそれですね。また相続税
もさまざまな控除があり、富裕層は富裕層温存の政策がと
られています。つまり、ピケティさんの処方箋は有効だと
しても資本を後ろ盾にしている『自由、民主主義』国家で
はその処方箋は受付られません。つまり、ピケティの改革
を実現させるためには自由と民主主義を捨てるしかないの
です。
そこはピケティさん、すこぶるあいまいです。昨晩のN
HK『クローズアップ現代』で、『ある程度の許容される
範囲の貧富の差は必要だ』と述べ、『限度を超えた貧富差
批判』を行いました。実にあいまいです。その許容される
範囲とは何か、またそれは何によって決められるのか、まっ
たく答えていません。
日本の若い経済学者こそ、その答えを出して欲しいと切
に願います。
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