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大学院博士課程のあなたへ、たやすく研究者の道、諦めないで!

 マイナビニュースというところに次のような投稿が載っ
てるそうです。まずは引用しましょう。
   (以下引用)
 [生活] 大学院の博士課程の1年目のものです。研究室の
先輩たちがほぼ全員音信不通・行方不明です…学院の博士
課程の1年目のものです。研究室の先輩たちがほぼ全員音信
不通・行方不明です…。毎日毎日、教授の仕事の肩代わり、
雑用ばかりやらされて指導は一切されません。論文を読ん
でくれたことは一度もない状態で…。ーバードクターやポ
ストドクターの先輩たちは、奨学金が打ち切られてもう生
活することすらままなりません。派遣の仕事に登録しよう
としても女性が優先される世界のようで、男性が多いうち
の研究室の人間は採用されるはずもなく…。博士課程まで
に借りた奨学金は1,000万を超える人もザラです。奨学金
とは名ばかりの借金ですから…。分に研究の才能がないと
気づいたときにはもうすでに遅し。30歳なのに職歴なしで
学歴ばかりが馬鹿みたいに高いだけのオッサンを雇ってく
れる企業なんてどこにもありません。周りの友人たちはい
い企業に勤めてしっかり稼いでお嫁さんをもらって家を建
て、子供が生まれ、幸せそうに暮らしています。かたや僕
らは一年間の収入が120万程度しかありません。結婚するど
ころか自分が生きていけるかも怪しいのです。借金だって
返すことがままならないです…。ういう状況は、なぜ生ま
れてしまったのでしょうか?大学院で研究をしたいという夢
そのものが僕らの人生を破壊しています。今からでも政治
家になって、この状況を変えたいと思っているんですが、
自分が今どういう勉強をすればいいのかわかっていません。
社会に出たことがないのでまだ頭が学生のままなのです。
れと、大学4年生の子たちが「大学院に進学したい」と聞く
と止めるべきかどうかすごく悩みます。一生を棒にふるこ
とになる危険性がそこにあるからです。しかし、その一方
で僕なんかとは比べ物にならないくらいすばらしい研究者
になる可能性もあり、学問の発展のために応援すべきなの
か、その子の人生のために惨敗した人間としてとめるべき
なのか、とても迷っています。アドバイスをお願いいたし
ます。
      (引用終わり)
 これは典型的な『大学院博士課程に関する誤解』です。
博士課程はもともと『教育制度』ではありません。ここ
にはいれば指導教授にしかるべき教育を受け、『卒論と
して博士論文を書き、これがパスして博士の学位をもら
える』という『教育の仕上げ』ではもはやありません。
 ここでは基本的に自分で研究して(当たり前!)、独創
性豊かな研究成果を上げるのです。それが学会で注目され、
評価され、その結果、助教、や准教授のポストが与えられ
るわけです。
 当然のことながら、ほとんどの上位にある国、公、私大
の准教授、教授はこのようにして学会で高く評価された人
々です。そのかげには、努力しても成果が出なかった、あ
るいは成果が評価されなかったたくさんの人材が落ちこぼ
れて行きます。准教授や教授に就任出来た人たちはこのよ
うな落ちこぼれた人たちの犠牲の上にのし上がったのです。
 このような落ちこぼれを是認しなければ研究者や学者は
育ちません。独創性は理数系だけで必要なものではないに
のです。優れた絵画を世に出すのもそうです。若くしてい
くら努力してもメの出ない画家、おなじような音楽家、同
じような小説家など山のようにいますね。彼らは人生の勝
負に挑んでいるのです。
 博士過程、オーバードクターの研究者も同じ。メが出な
いのは才能がないか、努力が足りないか、運がなかったの
かでしょう。しかし、それは人のせいでも、政治のせいで
も、指導教授のせいでもありません。絵が売れない画家は
教えてくれた先生のせいではなく自分のせいです。人生は
挑戦あるのみ!
 たった数年の運のなさなど、長い人生の一コマです。決
して諦めない。
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博士課程修了者の大学就職

 博士課程を修了した人の研究職(大学)への就職が本人の能力と努力次第,というのは全くの間違いです。 特に大学の人事にはうさん臭い面があります。
 文系理系を問わず,大規模な私立大学では,理事の子弟(または親戚),そして,自校の卒業者が,いい加減な "審査" で教員に採用され,ろくに研究業績もないまま,若くして教授に昇任,などということがあるようです。そうした大学は,教員の大多数を自校卒業者で固めた同族の "生活互助会"。 どんなに優秀な教授でも,自校出身者でなければ,その大学では,所詮,外様扱いです。
 
私自身について言えば,ある時,ある大学の教授と私の恩師との間で話がついたので,その学科の教授として採用されるための所定の書類を私は嬉々として作成して送り,先方の教授から「これでOKです」との返事をいただき,恩師ともども喜んでいました。
ところが,最終的には先方の判定会議にて不採用となり,先方の教授は私の恩師に「大変に申し訳ない」と恐縮していたそうです。不採用の理由は,やはり,私と年齢の近い助教授たちの昇任を後回しにすることはできなかった,とのことでした。大学では教授の定員枠が決まっているので,人の採用においては,それほどに年齢構成が重要な因子なのだな,と思い知らされた次第です。当時の私に,先方の助教授を圧倒的に上回るほどの研究業績があれば,採用となったかもしれませんが,それほどの業績はありませんでした。

また,ある大学の教授に応募したときは,最終候補者の一人として残り,面接を受けました。その時には,先方の教授が数名出てこられ,その大学の学部便覧を開いて,担当できる科目や必要な実験室の広さ,その大学の学生のレベル状況などの相談がありました。 しかし,最終的には不採用でした。人事担当の教授の話では,やはり,私と年齢の近い助教授たちの昇任を後回しにすることはできなかった,とのことでした(体の良いお世辞だったかもしれませんが)。 この時も,当時の私に,先方の助教授を圧倒的に上回るほどの研究業績があれば,採用となったかもしれませんが,それほどの業績はありませんでした。

また,ある地方に県立大学が開設されることになり,学会誌の求人欄にて,その教授や助教授の募集の公示が出ておりました。それには,ちょうど私の専門分野に関係する部門のポストがありました。 当時の私は,一応の論文数もあったので,教授職に応募するべく自信を持って書類を作成し,大学開設準備室へ送付しました。 しかし,締め切り後,面接の通知もなく,一ヶ月ほどして紙切れ一枚の不採用の通知。なぜ不採用なのか自分でも疑問に思えてなりませんでした。
ところが,翌年に開設されたその大学の教員リストを見ると,なんと,全部,地元の旧帝大のOBであることを知り,唖然とし,腹立たしさも覚えました。 しかも,私が応募した部門の採用者の業績はそれほど多くはありませんでした。 結局,その採用者以外の応募者ははじめから「当て馬」であり,利用されただけでした。
公募には,「候補者が決まっているが,公募で採用を決めたという形式にする」ためのものと,文字通り「広く門戸を開いた完全に平等な人材募集」の2種類があることを,そして,いずれの場合でも,複数の著名な方々からの推薦書が絶大な効果をもたらすことを,私は学びました。

博士課程修了者を活躍させるには

「ほとんどの上位にある国、公、私大の准教授、教授はこのようにして学会で高く評価された人々です。」......これは,現実とは全く違います。 それどころか,とんでもない誤解ではないでしょうか。 当人の学問業績,授業内容と学生によるその評価,などを調査すれば,一目瞭然です。
その原因は,この日本では,終身雇用制であること,教授の職位が”上がり”であり,降格制度がないこと,業績点検とその評価にさらされることがないこと,准教授が教授に昇格するときに,充分な業績審査がなされず,教授会での”受けの良さ”が優先されていること,です。
大学における教員の採用や昇格の人事におけるあれこれの駆け引きは,「これが一体,学問の府か」と思えるような場面があります。 
私は,学科の主任教授であった時,こうした悪弊を排除するべく,「教員の採用は,常に公募による」,「自校出身者を極力採用しない」,「年齢順の昇格はやめる」と決意し,公言しました。 
また,学生による授業評価制度の導入を強く提案しました。
今日の日本の大学工学部では,JABEEのために,いい加減な授業,規定の回数に満たない授業,デタラメな採点と成績評価,などがすべて,禁じられています。 言い換えると,JABEEの施行以前は,それがまかり通っていたということです。
今日の日本で,まだまだ,若手研究者(ポスドクを含む)の研究職への就職の門が狭いのは,縁故採用の根強い習慣,大学教員採用時の能力審査の不備,教授職についた者の不見識,などが原因でしょう。 昨今の大学教員の多くの不祥事も,そのためでしょう。

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博士課程

 「博士課程はもともと”教育制度”ではなく,指導教授からしかるべき教育を受け、卒論として博士論文を書き、これにパスして博士の学位をもらえるという”教育の仕上げ”ではない」とする先生の御説には賛同できません。 「ここでは基本的に自分で研究して(当たり前!)、独創性豊かな研究成果を上げるのです。それが学会で注目され、評価され、その結果、助教、や准教授のポストが与えられる」との御説も,あまりにも大雑把かつ単純すぎて,すぐには賛同できません。大槻先生から,これらの御説が出るとは意外でした。
 理工系に関する限り,アメリカの大学院の博士課程は,学生に猛勉強を強いるれっきとした教育課程です(いわゆる,論文提出のみによる”論文博士”という日本の制度は,私が知るかぎり,ありません)。学生はその猛勉強と並行して研究も行ないますが,最終試験(Qualify Examination)に合格してようやく博士論文の着手が許可されます。博士論文は博士課程のまさに仕上げの”卒論”です。つまり,日本の博士課程は学生の博士論文完成を目指す「研究型」ですが,一方,アメリカの博士課程は学生の教育が中心の「特訓型」です。
 どちらが良いのかについては,結局は,その博士課程修了者が,その後の就職先で十分に活躍出来ているか否か,により判断されると思います。私の実感としては,博士課程の教育はアメリカ型が良いと思います。時々,日本の民間企業のトップの方々から,博士取得者の採用について,「アメリカの大学院を出た博士なら良いが,日本の大学院を出た博士は要らない」とする声を聞きます。それは,つまり,つぶしが効くかどうか,ということだと思います。アメリカの博士課程における特訓教育の目的は”専門職として求められる知識のdivergenceのため”と大学院便覧に記載されていたことを私は憶えています。

 博士課程では”基本的に自分で研究して独創性豊かな研究成果を上げる”という御説自体はもちろん当然のことですが,要所要所における指導教官による助言を決して欠くことが出来ません(指導教員にはその能力が求められます)。アメリカの博士論文の冒頭には,論文提出者である学生と指導教員の両者の自筆の署名が明記されています。その意味で,博士論文の内容には両者が共同責任を負うているわけです。(こういうシステムであれば,例のSTAP細胞事件の当事者の博士論文問題は,発生しなかったと思います。)
 大槻先生の御説では,博士課程の指導教員にはその担当資格も不要ということになりませんか。現実には,文科省でも博士課程の担当教員資格としてやや厳しいガイドラインがあります。博士課程の担当教員資格には,在籍する学生の教育のために十分な研究業績に裏付けられた豊かな専門知識と経験が求められるためです。

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大槻義彦プロフィール
早稲田大学名誉教授 理学博士(東大)
東大大学院数物研究科卒、東京大学助教、講師を経て、早稲田大学理工学部教授。
この間、ストラスブール大学客員准教授、ミュンヒェン大学客員教授、名古屋大学客員教授、日本物理学会理事、日本学術会議委員、などを歴任。
専門の学術論文162編、著書、訳書、編書146冊。
近著『大槻教授の最終抗議』(集英社)、『子供は理系にせよ』(NHK出版)など。
物理科学雑誌『パリティ』(丸善)編集長。
『たけしのTVタックル』などテレビ、ラジオ、講演多数。

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