原発再稼働、淡々と粛々と。次に女川、柏崎刈羽とつづく。

８月１１日、川内原発は、福島原発事故以来はじめて再
稼働された。福島で、『何事もなかったように』淡々と、
粛々と臨界に達した。これで九州電力は電力の『安定供給』
が出来ると政府は説明した。
　ウソ言え！この酷暑の九州ですら、真夏の真昼の発電量
は太陽光発電が増えたおかげで『十分安定』（電力会社発
表）であった。発電量に対して消費量は常に９０％、ある
いはそれ以下だったのだ。
　政府の言う『安定供給』とは『儲けが安定的』という意
味だろう。これで自民党への、各電力会社からの政治献金
も『安定供給』される。
　それにしてもこの再稼働、実に『淡々と粛々と』と行わ
れた。再稼働反対のデモもプラカードも、新聞にはほとん
ど報道されなかった。８月１０日から本日１２日まで、ツ
ィッターなどではたくさんの反対表明、抗議の声があった
が大新聞などでは抗議のデモの報道などほとんど目につか
なかった。
　それにつけても政府のやり方は巧妙である。再稼働１号
は東北電力、宮城県女川原発でも東電柏崎刈羽原発でもな
く、福島から遠い遠い川内原発だったのだ。川内原発周辺
の住民のほうが原発再稼働に抵抗が少ないだろうという読
みなのだ。
　たった１００キロしか離れていない女川原発ではそれだ
け抵抗が強いと見たのだ。女川原発でもいつでも再稼働で
きる体勢にあるのに、である。東電柏崎刈羽原発も同じ配
慮。やはり再稼働トップを東電にやらせるわけにはゆかない。
　ある意味で政府は巧妙で賢い。気を許せばまんまと騙さ
れる。
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