警察の星占い、の欺瞞、『みずがめ座生まれは交通事故死』と

こともあろうに愛知県警という公の機関が星占いを使っ
て『星座別、交通事故件数』なるものを発表した。
　　　　（読売、９月５日、から引用）
　愛知県警は、過去に起きた交通死亡事故の当事者の誕生
日をもとに事故の内容を分類し、１２星座別の特徴や注意
点をまとめた。身近な星座をキーワードに、事故が多い時
間帯や原因などを県民に知ってもらおうという試み。県警
では「少しでも関心が高まれば」としている。県警では、
昨年までの過去１０年間の死亡事故当事者２９１１人を対
象に、多発している事故の内容や原因を１２星座ごとに分
類。その結果、みずがめ座は死者数が最多、うお座は高速
道路での事故が多いなどの特徴が浮かんだ。原因別では、
おとめ座が一時不停止、さそり座は深夜時間帯にハンドル
操作を誤って事故につながるケースが多いという。
　　　　　（引用終わり）
　空いた口が塞がらない。『みずがめ座は死亡事故が多い』
だって？！。調べた総数の中にみずがめ座生まれが多かっ
ただけではないのか！統計にはばらつきがあるから、他の
サンプルを調べればさそり座の死亡者が多くなることもあ
る。また他県の県警が同じ統計をとればまた違った結果に
なるであろう。
　要するに愛知県警のオカルト統計はまったく意味がない、
どころかウソっぱちである。それよりも公的機関が星占い
というインチキオカルトの加担、是認したことが問題であ
る。
　県警の上層部には東大法学部卒などの、国家公務員一種
合格者のエリート官僚がいるはずだ。この種のエリート官
僚の最近のレベルはかくも落ちたのか。
　『たかが軽い意味での星占い、交通事故予防キャンペーン
ではないか。目くじら立てるほどでも。。。。』という意
見も聞こえてくる。とんでもない。小学校、中学校で科学
的考え方、迷信の類の妄信を信じないという先進国の教育
を行っている矢先、星占いによる交通事故防止キャンペー
ンは許せない。
　愛知県警がホームページを撤回しないのならば、県警や
警察庁は『何故みずがめ座生まれの人が死亡事故に合いや
すいのか』をはっきりと説明する責任があるのだ