コメ農家を守れ、21世紀の今でも『農民は生かさず殺さず)か
このブログの読者から『大槻はTPP反対だが、日本の
コメ農家は優遇されすぎ』とご意見、お叱りをいただいた。
前回も書いたとおり、日本のコメの値段が高すぎて関税8
00%近いことで保護されている。しかし、これでもコメ
農家は四苦八苦なのだ。
農家はコメの生産、販売でボロ儲けなどしていない。8
00%近いコメの輸入関税で、辛うじて やっていけるのが
現状である。農協への販売価格のうち半分の50%ぐらい
は作付の苗の支払い、肥料,除草剤 などの経費で消えてゆ
く。
後の30%ぐらいは田植え機械、刈り入れ機械、脱穀機
械購入のローンの支払いである。これらの機械の共同購入
も増えているがそれでも同じことである。さらに残り10
%ぐらいは水利、その補修費、周辺農道の整備のため周辺
の米作組合の費用分担がある。
したがってコメ農家のふところに残るのはたかだか10
%ということだ。10反ぶぐらいの平均的小農家ではこの
10反の田んぼから得られる手取り収入は15万円から2
0万円!組合分担金がない農家でもせいぜい40万円であ
る。
これは日当2万円とすれば20日分の日当総額ではない
か。何と、この20日は田植え準備から刈り入れ、脱穀ま
でに要する労働日と一致する!つまりコメ農家が800%
の関税で守られていても、それは単に労働日当が守られて
いるだけである。
この収入は下層サラリーマンに比べて高いように見える
が実はそうではない。コメ作りは自然が相手であり、4年
に一度ぐらいは不作、凶作の周期がやってくる。これに対
しての備えがかさむ。さらにコメ農家には退職金もボーナ
スもない。
『農民は生かさず殺さず』という支配層の思惑は21世
紀の今日でも、いぜんとして残っているのだ。
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コメ農家は優遇されすぎ』とご意見、お叱りをいただいた。
前回も書いたとおり、日本のコメの値段が高すぎて関税8
00%近いことで保護されている。しかし、これでもコメ
農家は四苦八苦なのだ。
農家はコメの生産、販売でボロ儲けなどしていない。8
00%近いコメの輸入関税で、辛うじて やっていけるのが
現状である。農協への販売価格のうち半分の50%ぐらい
は作付の苗の支払い、肥料,除草剤 などの経費で消えてゆ
く。
後の30%ぐらいは田植え機械、刈り入れ機械、脱穀機
械購入のローンの支払いである。これらの機械の共同購入
も増えているがそれでも同じことである。さらに残り10
%ぐらいは水利、その補修費、周辺農道の整備のため周辺
の米作組合の費用分担がある。
したがってコメ農家のふところに残るのはたかだか10
%ということだ。10反ぶぐらいの平均的小農家ではこの
10反の田んぼから得られる手取り収入は15万円から2
0万円!組合分担金がない農家でもせいぜい40万円であ
る。
これは日当2万円とすれば20日分の日当総額ではない
か。何と、この20日は田植え準備から刈り入れ、脱穀ま
でに要する労働日と一致する!つまりコメ農家が800%
の関税で守られていても、それは単に労働日当が守られて
いるだけである。
この収入は下層サラリーマンに比べて高いように見える
が実はそうではない。コメ作りは自然が相手であり、4年
に一度ぐらいは不作、凶作の周期がやってくる。これに対
しての備えがかさむ。さらにコメ農家には退職金もボーナ
スもない。
『農民は生かさず殺さず』という支配層の思惑は21世
紀の今日でも、いぜんとして残っているのだ。
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