京都、仁和寺に半日、金堂の美しさに魅さられて
京都国立博物館の琳派展に入りそこねて、次に行ったの
は仁和寺であった。すでに紅葉が始まっており、木々は緑
からピンク色に染まってきていた。ガタピシと、今にも落
ちそうな回廊をぐるりとひとまわり。銀閣寺とほとんど同
じような雰囲気で、誰もいない時、しずかにお庭を眺め歩
けば人生でも想いたくなるに違いない。
外に出て仁和寺の奥まで登れば、そこに国宝金堂に突き
当たる。これはすばらしい、美しい建物であった。まず斜
め下から眺める屋根の曲線が美しい。双曲線なのか、放物
線なのか、京都の青い秋の空に突き出ていて、えも言われ
ず感動的である。
しかも、全面の壁の文様が独特で優雅できらびやかでと
ても美しいのだ。金閣寺などおよびもつかない。この国宝
金堂に到着したのが夕方だったせいもあり、西日のあたる
金堂壁はキラキラ輝いていた。全面にあるちいさめの格子
の上品な美しさに目を奪われた。
ことさらお金をかけたような建物ではないのに、製作者
の芸術性のレベルの高さに感動した。この金堂は1600
年代に皇居に建立されたもの。だれが、どのように設計し
たのかは分からないという。どなたかご存じの方、教えて
いただきたい。
一般に、古美術で絵画、彫刻(仏像)などはいくら古い
ものでも作者が分かり、その作者の制作の意図まで明らか
になっているのに、建築物だけは設計者、製作者の名前が
知られていないことが多い。これは建築が古美術の中に入
れられなかったためであろう。
このことは重要文化財 五重塔でも言えることだ。この
建築は見る者、見上げる者のココロを圧倒する。しかし、
この壮大な建築をだれが作ったのか、何の記述もない。
琳派展を締め出されたおかげでゆっくりと、半日かけて
仁和寺をぶらつくことが出来た。やはり京都はすばらしい。
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は仁和寺であった。すでに紅葉が始まっており、木々は緑
からピンク色に染まってきていた。ガタピシと、今にも落
ちそうな回廊をぐるりとひとまわり。銀閣寺とほとんど同
じような雰囲気で、誰もいない時、しずかにお庭を眺め歩
けば人生でも想いたくなるに違いない。
外に出て仁和寺の奥まで登れば、そこに国宝金堂に突き
当たる。これはすばらしい、美しい建物であった。まず斜
め下から眺める屋根の曲線が美しい。双曲線なのか、放物
線なのか、京都の青い秋の空に突き出ていて、えも言われ
ず感動的である。
しかも、全面の壁の文様が独特で優雅できらびやかでと
ても美しいのだ。金閣寺などおよびもつかない。この国宝
金堂に到着したのが夕方だったせいもあり、西日のあたる
金堂壁はキラキラ輝いていた。全面にあるちいさめの格子
の上品な美しさに目を奪われた。
ことさらお金をかけたような建物ではないのに、製作者
の芸術性のレベルの高さに感動した。この金堂は1600
年代に皇居に建立されたもの。だれが、どのように設計し
たのかは分からないという。どなたかご存じの方、教えて
いただきたい。
一般に、古美術で絵画、彫刻(仏像)などはいくら古い
ものでも作者が分かり、その作者の制作の意図まで明らか
になっているのに、建築物だけは設計者、製作者の名前が
知られていないことが多い。これは建築が古美術の中に入
れられなかったためであろう。
このことは重要文化財 五重塔でも言えることだ。この
建築は見る者、見上げる者のココロを圧倒する。しかし、
この壮大な建築をだれが作ったのか、何の記述もない。
琳派展を締め出されたおかげでゆっくりと、半日かけて
仁和寺をぶらつくことが出来た。やはり京都はすばらしい。
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